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皆さんにとって“いいレコ屋”ってどういうお店でしょうか?
安くて、新譜が早くて、RARE盤もPROMOもザクザクで、コメント書きも多くてわかりやすく、ジャンル分けもキッチリ見やすく、おしゃれで、お店のヒトも親切......。
こんな感じでしょうか?
私達は? かなり違います。はっきり言って...。
私達が常に努力しているのは、果たして上記のようなレコ屋でほんとにいいのか考え、検証し、修正し、向上していく姿勢を保っていく事です。
そう、私達は私達のレコに対する思い入れや態度、姿勢こそがレコ屋として評価されるべき事だと考えています。
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そりゃあ安いほうがいいに決まってます。
ただ、本当にそれが安いかどうかを決める判断の規準を、皆さんはどこに置いてるんでしょうか?
他のお店で2500円してたものが900円だからとか、ただ単に100円コーナーだとか、3枚1000円だからとか、そんな風に判断していませんか?
日本、特に東京のレコ屋では、人気とネームバリューと入手の困難さだけでプライスが決定されている風潮が強く、気が遠くなるほど高いか、ベラボウに安いかのどちらかといった傾向があります。
私達はお店での価格を900円から6000円の間で設定しており、6000円以上するものも900円以下のもの基本的には有り得ません。
言い換えれば、ベラボウに安いものも法外に高いものも有りません。
それは私達が、私達自身の知識とセンスと経験によって判断した、レコのヴァリューを価格設定の基準としているからです。
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過去10年、あまりにもレコ屋が多くなったのと、空前のDJブームで“レコの買い方”が大きく、それも悪いほうへズレてきている気がします。
今の新譜の中には,数年後にRARE盤に化けてしまうものが必ず幾つかあるわけですから、当然今買えるものは今のうちに、そう、買う買わないは別として新譜をチェキるのがまず最初なはずです。
先行PROMOも後で正規レギュラーが出れば、結局高い買い物となってしまうわけですし、大体、一刻もはやく新しいモノをPLAYしなくてはいけないという立場のDJなんて、そう多くはないはずです。
はやくPLAYしたいという気持ちはわかりますが....。
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今まで誰も話題にしなかった事かもしれませんが、これって私達のお店では常に頭においてきた事です。
皆さん、そのRARE盤、一体どれくらい皆さんにとって大事なものなんですか?
2年も3年も探し続けた代物なのですか?
もっと乱暴に言えば、アナタはRARE盤をバカバカ買わねばならぬほど、経験も知識もセンスもスキルアップされた、レベルの高いDJなのですか?
私達はレコ屋なのですから、皆さんが欲しいレコを売る使命があるわけですが、同時に皆さんと同じようにレコを音楽を愛する者として、やっと探してきたRARE盤を、ただそれがRARE盤として人気があるから欲しい、というような輩には売りたくないと思っているんです。
「DJ始めて5ヶ月なんですけど、Intelligent Hoodlumの"Street Life"、オリジでください」ってヒトに売ってあげられるほどレコがないわけだからRARE盤なんですよ。
お金もらっても売りたくないっていうのがないと、本当にそのRARE盤が心底欲しい、1週間めし喰えなくとも、1週間同じ服しか着れなくても、彼女に逃げられても欲しいっていう真のレコ馬鹿(失礼!)が来てくれた時にどうしようもないわけです。
“レコがないと生きてゆけない”っていうヒトの為にこそRARE盤はあると考えていますし、そういう人達を全力でサポートして行きたいと考えています。
その人のレベルに合ったものこそが、その人にとっての本当のお宝なんだと考えます。
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レコを買う時の基本中の基本は、自分の良いとおもったモノだけを買うという事だと思いますが、この“だけ”っていうのが結構難しいようで、どうしても他人の意見や評価が気になってしまうようです。
マストだ、間違いないだ、誰がテープに使っただ、なんとかいう雑誌に載っただのよりも自分の耳をセンスをもっと信じる事が必要なのではないでしょうか。
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GROOVAHOLIKSはいわゆるBLACK MUSICを99%メインに、さらにその99%をアナログでラインアップしています。
基本的にジャンル分けは、歌モノかRAPかの2つだけです。
アブストラクトだの、ノーザンソウルだの、○○系だの、なんで色分けするのがそんなに楽しいのか理解に苦しみます。
なんでもありのうえ、オリジナリティと共に使いまわしやパクリの美学が通用するのが、このカルチャーの面白いところなんですから。
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ジャンル分けもされていない、見やすくもない、だけど知らない、聴いた事のないレコ達の中から、自分に合った音を探す事を指して「DIGる」「掘る」と言うわけですから、それこそが楽しく、それこそが一番良いレコの買い方なわけですから、私達は、コメントも書かず、ジャンルも分けず、きれいにビニールカバーに入れたりとかもしません。
ただお客さんとゆっくり時間をかけていっしょにレコを選び、なんとか好みの音とノリが探し出せるように、知りうる限りのインフォメーションを提供し、実際に耳できいてもらって、1枚1枚買っていってもらおうと思っています。
買う買わないは別にしてとにかく知らないものを全部聴いて、知らないものを“消して”いく事こそがDIGる、掘る事だと考えます。
放出やセールに並んで、RARE盤やバーゲン品を買ってくるのは、知ってるモノをただ“抜き”にいってるだけって事に早く気付いて欲しいと思います。
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確かに音楽とファッションは密接な相互関係にあるとは思いますが、同時に音楽もファッションもそれぞれが全く関連がなくなるほどの深さも幅も奥行きをも持った文化だとも思っています。
ことさらBLACK MUSIC、それもHIPHOPというやつは、いつもファッション的な側面ばかり語られてきたように思いますが、実は、考え方とか生き方とか、そういった精神的な思想のひとつである事を、私達はいつも重要視してきました。
ドレッドも、だぶだぶバギーも、それはそれでHIPHOPっぽいんでしょうが、それは単に“っぽい”だけで、ただの側面であり表面でしかありません。
私達はHIPHOPの持つ、もっと深い所にある魅力にハマっているつもりで、だからこそ、「おしゃれ」と言われるより、「なんか変わってる」と言われたいし、「かっこいいね」「COOL」だねと言われるより、「あの店は熱いよ」と言われたいと思っています。
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レコ屋はもっとお客の為にあらゆる努力をするべきでしょう。
売れるから値段を下げないのではなく、値段を下げても商売が成り立つように、常にビジネスモデルを見直すくらいの心構えが必要だと考えます。
かっこいいレコ袋をつくるお金があるなら、その分1円でもレコを安くしてあげるべきだし、海外買い付けもいいでしょうが、どう考えても今一番レコがあるのは日本なんですから、むやみやたらに海外買い付けでコストを上げ、それをお客に転嫁するようでは本末転倒です。
レコ屋は商売だからと割り切って金儲けに精出すあまり、シーンのいち担い手としてお客をサポートしていくっていう重要な役割を忘れちゃっていないでしょうか?
知識、姿勢、自覚、全ての面で私達レコ屋は努力が足りないと思います。
さらにお客にもまるっきり同じ事が言えるでしょう。
法外なプライスにはきっぱりNOと言い、どうしても欲しければ、自分の納得のいくプライスでそれが手に入るまで2年でも3年でも探し続けるくらいのつもりでいて欲しいと思います。
一時のブームとして終わらせたくないし、何年だって、死ぬまでやってけるものだと思っています。
そういう連中だけがDJと名乗れるはずであり、そういう連中を全力でバックアップしてこそ初めてレコ屋と名乗れるんじゃなでしょうか。
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