ホーム | '80s > Soul/Funk 12"Klymaxx - Heartbreaker (I'm Such A Mess) / Don't Hide Your Love 12"
商品詳細

Klymaxx - Heartbreaker (I'm Such A Mess) / Don't Hide Your Love 12"

販売価格: 1,100円(税込)
US White Label Promo, 内容は正規盤と同様, 両面共フォグ(薄っすらと塩ビ焼け)在るがごく普通の中古盤レベル

お待ちど〜さま!の再入荷。
継続して売れまくりちう〜っ!

「ゼッタイに持っておくべき盤」というのは、「代表曲・Hit曲」とはイコールではない。
Klymaxxの場合は特にそうだと思う。

まず"Meeting In The Ladies Room"だが、
Midnight StarのVincent CallowayとBo WatsonのProduceによるこの曲は、
同時期のMidnight Star作品こそを聴いていれば十分だ。
Bernadette Cooperがグダグダしゃべり過ぎだし(笑)。

"The Men All Pause"はProduceこそLakesideのStephen Shockleyだが、
Bernadette CooperとJoyce Irby作なので、こちらも中途半端感が強い。
"I Miss You"と"I'd Still Say Yes"はスローだからAlbumかコンピで十分だが、
12"を買うと言うのなら、盤はいくらでも在るのでゼッタイに3ケタで買うくらいのつもりでいて欲しい。

'84年のAlbumも、'86年のAlbumも、音の質的にはかなりキツイいし、DJ Playに使うのならVers的にもツライ。
かと言って、"Sexy"や"Man Size Love"、"Divas Need Love Too"といった、
'86年のAlbumからの12"Cut群は駄作ばかりだ。

次に「珍盤系」を見てみよう。Klymaxxには'83年に"Girls In The Band"という、
お蔵入りとなってリリースされなかったAlbumが在る。
コレは、長年探してみたのだが、AlbumとしてはPromo自体存在しない模様。
ただし、このAlbumに収録されるハズだったと思われる、"Multi-Purpose Girls"という曲には、
白ラベルPromoが存在する(少量だが正規盤も存在するという説も在る)。
ProduceはJam & Lewisだが全くの駄作。
想像するに、'83年のAlbumは、出来栄えに納得しなかったJam & Lewisこそが、
リリースに「待った」をかけたんじゃないかと思う。

珍盤と言えば、ドイツ盤でのSolarからの後発Remixシリーズでの"Love Bandit"なんていうのもあるが、
コレも聴く価値全く無し。
'94年の1回目のリユニオン時の"4 The Ole Dawg N U"も内容的には駄作だ。

むしろ、3人編成時の'90年のAlbumからの12"は、およそKlymaxxらしくは無いものの、
それでもキッチリ時代にマッチした音作りをしており、"Good Love"や"Private Party"は十分評価できる。

残るは'84年のAlbumよりも前の、いわゆる初期モノだ。
簡単に言ってしまえば、'81年のデビューAlbumと'82年の2nd Albumこそ「ゼッタイに持っておくべき盤」に値する。
ここで大事なのは、この2枚のAlbumはトータルの出来が素晴らしく、
幾つかリリースされている12"を持っているだけでは、代用が効かないという事。
'80年代初期モノのAlbumなら音の質も十分だし、この時期の12"群には、
12"でしか入手の効かないVersが収録されているワケでもない。

じゃあ12"を持つ意義が無いじゃないかと思うかもしれない。
そう、まさしくそのとおりだ(笑)。
Klymaxxの初期モノの12"群は、完全に重度のレコ馬鹿向けのブツだと言える。

では、そうした重症中毒者向けには、どの盤こそがオススメなのかと言えば、
まずはデビューシングルの"Never Underestimate The Power Of A Woman"と、
次いで、この"Heartbreaker"/"Don't Hide Your Love"を推したい。

A面は今や絶縁状態にあるBernadette CooperとCheryl Cooleyの共作で、
超初期のJam & Lewis Produceだが、こちらは駄作の域を出ていない。
スゴイのはB面だ。
3人編成時のKlymaxxを引っ張ったLorena Shelbyと、DynastyのWilliam Shelbyの共作で、
(この2人は当時夫婦関係だったか、兄妹じゃないかと思われるが詳細不明)
LakesideのOtis StokesとWilliam Shelbyの共同Produce。
Lakeside的な「粘り気」のある曲調に、Dynasty的な「爽やか」コーラスフックが絡むという逸品だ。
"The Men All Pause"の12"(コレは正規盤が2種類アリ)のB面にも再収録された点も特筆に値する。
https://www.discogs.com/release/406783 

最後にこの盤、滅多に正規盤にはお目にかかれず、目にする機会があっても白ラベルPromoが圧倒的に多い。
個人的には、この正規盤のプレスが少ないのも、
Jam & Lewisが「横ヤリ」を入れたんじゃないかとさえ思ってるよ。

【仕様はDiscogsでチェック】
https://www.discogs.com/release/1257153

【音はYouTubeでチェック】
https://www.youtube.com/watch?v=otFwcQc0EO8 (Don't Hide Your Love)
https://www.youtube.com/watch?v=qVNeLP5xcfg (Hearbreaker)