US Original, ジャケ在り（シュリンク/切り込みCut在り）, Originalインナー,
若干の表面スレ在るがキレイな部類
結構久々、2年半以上ぶりの再入荷。
若い世代からシニア世代まで、日本国内でも幅広い層から支持されているAshford & Simpson。
だが、その「支持の対象」となっているのは、'70年代後半の12"群のみで、
'84年の特大Hitである"Solid"を、US盤12"で探してますなんて人には、
過去に一度も会った事が無いように思う。
当然ながら、'80年代のLP群に対する人気も芳しく無い。
だが、ホントに'80年代の作品群は、LP群は「無視」しちゃっていいんだろ〜か？
'80年リリースのこのLPは、今も全世界レベルで確実に「クズ盤」視されているが、
実は、アナタがもしも「歌モノ族」を自認しているのなら、ゼッタイに避けては通れぬ1枚だと言って良い。
その理由は、A3に収録された"I Ain't Asking For Your Love"に在る。
この曲、'80年代にはほとんど話題にさえ上らなかったんだが、
'90年代の大R&Bブームの際に、'70年代や'80年代の、いわゆる「甘茶」でAOR的な曲調がトレンドとなり、
Bobby CaldwellやらTotoやらと同系列視されて、一部で急激に人気化した。
この、なんとなくどっかで聴いた事があるよ〜な、
いわゆる「哀愁系」メロが日本人のハートを鷲掴みするワケだ（笑）。
だが、シニア層の方々にとっては、
この曲が、「どっかで聴いた気がする」のは、決して「錯覚だ」とも言い切れない。
実はこの曲、アノPhyllis Hymanが'81年に、"I Ain't Asking"というTitleでカヴァーしてるんである！
https://www.youtube.com/watch?v=rVWwSLkghes (Phyllis Hyman - I Ain't Asking)
そう、"You Sure Look Good To Me"が収録されてる、アノ水色のLPだ（笑）。
だけど、みんな、オレ様までも（爆）、
"You Sure Look Good To Me"や"Can't We Fall In Love Again"ばっかり聴いてたから（笑）、
その"I Ain't Asking"は「ノ＾マーク」だったというワケ。
で、Ashford & Simpsonの方の"I Ain't Asking For Your Love"も、
Ashford & Simpsonの代表曲としては認知されず、Best盤等にも収録されないし、
Phyllis Hymanの "I Ain't Asking"の方も、やっぱりPhyllis Hymanの代表曲とは認識されず、
Best盤等にも収録されない。
つまり、完全なまでの「隠しダマ」、いや、「消える魔球」なのだ（爆）。
しかも、一部で人気化した'90年代のR&Bブーム時から、既に20年以上が経過しちゃっているので、
この2曲に関する「うんちく」も、とっくに「風化」してしまって久しい。
全世界レベルで「クズ盤」視されているこのLPを、
日本人だけはキチンと隠しダマとして認識してるなんて、世界に誇れる素晴らしい事だと思うナ。
【仕様はDiscogsでチェック】
https://www.discogs.com/release/685290
【音はYouTubeでチェック】
https://www.youtube.com/watch?v=eJdxtiNh2e4 (I Ain't Asking For Your Love)
https://www.youtube.com/watch?v=k27BqgrGuZc (Love Don't Make It Right)
