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商品詳細

The Joey Jefferson Band - Crenshaw Boulevard LP

販売価格: 1,430円(税込)
US Original, ジャケ在り, A3に極小の凹在るが音に影響無し, 若干の表面スレ在るがキレイな部類

かなり久々、2年半以上ぶりの再入荷。
10年くらいの前のコメントだけど、以下を参照されたし。

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さて、この盤についても、ロクなコメントを見た事が無い。
Hodges James & Smithが参加したA1がメローで最高という類のコメントばかりが目に付く。
'80年代の終わりに、オレ様がこの盤を買おうと動機はただひとつ、
Crenshaw Boulevardという、そのAlbum Titleだけだ(爆)。
そう、ジャケ買いこそが、いわば、この盤を買う際の基本姿勢なのだ(笑)。

で、買って聴いてみたら、甘めのFusion寄りの内容で悪く無い。
A1も確かに良いが、疾走感溢れるCoolなギターInstに仕上がっているTitle曲こそ素晴らしい。
世界的なRare Grooveブームと、最近の珍盤ブームの影響で、
この盤は今や、日本国内でもレコ馬鹿にはお馴染みの1枚となった。

このMutt & Jeffというマイナーレーベルが潰れた際、
更には、LA近郊の比較的規模の大きかったDistributorが潰れた際に、
大量のDead StockがSealedのまま流出したようで、
昔からLA近郊と、そこへ頻繁に買付け部隊が入ってきた日本では、この盤を見かける機会も多い。

だからと言え、この盤の一番のセールスポイントは、その内容では無い。
内容も良いのだが、それはあくまで、後から付いてくる「ラッキーな結果」であって、
この盤を手に取る「キッカケ」・「動機」では無い。
やはり「キッカケ」・「動機」はCrenshaw Boulevardという、そのAlbum Titleにこそ在るのだ。
だからこそ、この盤を「日本で」コメントする際には、
Crenshaw Boulevardについての説明を省くワケにはいかない。
Crenshaw Blvdは、北はWilshire Blvdから南はRolling Hillsに至るまで、
LAの南側部分を南北に貫く幹線道路だ。
この道沿いは、'70年代からLAの黒人コミュニティとして知られ、
Crenshawという「ワード」は、NYのHarlemや125th Stと同義に扱われる事が、
Wikipediaにさえも掲載されている。

あの映画"Boyz N The Hood"でも、このCrenshaw Blvd沿いの黒人コミュニティが舞台になった。
https://www.youtube.com/watch?v=JoFra_nLJzY (Boyz N The Hood Trailer)
'92年の暴動時に最も被害が大きかったのはもうちょっと東側だが、
それでもCrenshaw沿いのエリアもかなりのダメージを受けた地域として知られている。

LAPDも厳しく取り締まっているようだが、それでも、未だに休日の昼はLow Rider族が、
週末の夜はドリフト族が、Vernon Aveとの交差点周辺に多数出没する。
毎年秋にはExposition BlvdからMartin Luther King Jr.Blvdくらいまでの間を通行止めにして、
大規模なストリートフェスが行われる事でも有名。
https://www.tasteofsoulla.org 

とにかく何かに付けて、このCrenshaw Blvd沿いには人が集まってくる。
暴動前には、このCrenshaw沿いのエリアに多くのレコ屋が点在し、
Crenshaw Blvd沿いにもIndoor Swap Meetが無数に在って、自分がLAへ行けば必ず立ち寄るエリアだった。
暴動後はレコ屋もほとんど無くなり、未だにGhetto感の強いエリアだけに、
さすがに15年近く近寄る事さえしなくなっていた。

ここ10年ほどは、オレはLAに行く際の常宿をTorranceにしており、
Crenshaw Blvdの南端部分を頻繁に利用する。
2010年の夏、その日の昼過ぎに10 FreewayとFairfaxの近くにあるレコ屋を出て、
15時半にRolling Hillsのサマースクールに娘を迎えに行く為、若干時間に余裕があると考えたオレは、
次のレコ屋へ行くでも無く、単なる気まぐれから、Crenshaw Blvdを延々と南下する事を選択した。

実に20年ぶりのドライブだった。
見覚えのある建物や、記憶にあるような景色は、あまり無かったが、
それでも思い出の地を訪ねるような気分で楽しかった。
その時に、そうだ、記念に(笑)、今回の滞在中に、この盤を見つけたら1枚買って帰ろうと思い、
首尾よく、それもCrenshaw BlvdにあるRecord Recyclerで見つけてきた。

プライスレスだって事が、ちょっとは理解してもらえたかな(笑)?
未だにYouTubeには音源がほとんどアップされていないけど、
目玉であるTitle Trackの音源の、そのSmoothなギターにシビレてちょ〜だいっ(笑)!
こ〜ゆ〜のこそを疾走感って言うんだと思うネ。

【仕様はDiscogsでチェック】
https://www.discogs.com/release/1604948

【音はYouTubeでチェック】
https://www.youtube.com/watch?v=JEkRtcV3QvU (Crenshaw Blvd.)