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商品詳細

The Shades Of Love - Keep In Touch (Body To Body) 12"

販売価格: 1,210円(税込)
US Original, VGくらいの見た目で表面スレ多いが普通の中古盤レベル

お待ちど〜さま!の再入荷。

乱立するWeb系レコ屋から、自分に合ったお店を選ぶのは大変だけど、
大した知識も、思い入れも、自覚も、モラルも無いレコ屋を見極めるのは意外と簡単だったりする(笑)。
全般的にヒドイなぁ〜と思うのが、'80年代モノに関する「しったか」系(笑)。

良くも悪くも、'80年代というのは、現行の音楽シーンの土台となるスタイルが、
試行錯誤のうえで形成されたいった時期にあたり、まだまだその全貌自体がキチンと把握されていないために、
解析も、研究も、評価も確立されていないのが現状だ。
そもそも、'80年ちょうどに15歳だった自分よりも、はるかに若い世代のレコ屋さんが、
「後付け」の知識やセンスだけで何かを語れるほど、'80年代の音楽全般は甘くは無いように思う。

もしも皆さんが、'80年代初頭のBoogie Discoモノに興味があって、
Groovaholiks以外のレコ屋さんをも利用して、'80年代モノを探そうと思っているのなら、
そのレコ屋さんの「技量と資質」を量るのに、この盤を「ものさし」として使ってみるといいだろう。

この曲でVocalを担当しているのは、「あの」Meli'sa Morganだという事は、
今や日本のレコ屋さんにとっては常識だ。
では、わざわざ、この曲のVocalがMeli'sa Morganだよと指摘しているレコ屋さんは、
他のMeli'sa Morgan関連作もキチンとフォローしているだろうか?
彼女のソロ名義作でもいいし、High FashionでもLady Mでもいい。
この曲以外にも、キチンとMeli'sa Morganの盤を扱っているだろうか?
扱っていないのであれば、そもそも、この曲のVocalが「あの」Meli'sa Morganだと、
指摘する「資格」さえ無いように思うが、いかがだろう?

もしも、他にも、Meli'sa Morganの関連作も扱っているのなら、
そのレコ屋さんは、この曲が、決して彼女にとって威張れる出来でない事も気付いているハズだ。
いかにもDisco向けな長尺Mixでありながら、Vocal部分がさほど強調されているワケでもなく、
正直、ヤマ場が無くて若干タイト感に欠ける気さえする。
モラルあるレコ屋さんならば、決してこの盤に2000円以上のプライシングをしたりしないハズだ。

いやいや、だけど、コレって、「Classic」だし、「Patrick Adams」だし、
Meli'sa Morganが「在籍していたグループ」だし、そもそも「相場」が2000円台でしょ?
そ〜ゆ〜反論をしたくもなるだろうけど、その認識はほぼ100%間違っている。

まず、この曲は決して「特大Classic」と呼べるほどの内容では無い。
当時のチャートアクションでさえ大した事なく、何度もRemixされてはいるが、そのどれもが話題にならず、
記録にも記憶にも残らない類のものだった。
確かに知名度だけはClassic並みかもしれないが、それは、Remix群やらBootやらも含め、
ありえないくらいにプレスの種類が多い為であって、
知名度・認知度が高い=内容が素晴らしい=Classicという公式は成り立たないって事だ。

そもそも、Patrick AdamsのProduce作というのは、ものすごい数が存在する為、
文句無しの最高傑作もある一方で、実はかなりの「ハズレ」がある事も事実だ。
で、実は、その「ハズレ」の率が決して低くない。
この盤はそれでも、「あたり」の部類に入るとは思うけれど、
そもそも、このShades Of Loveという「プロジェクト」自体が、
もともとScorpgemiレーベルのオーナーでもあるLonnie Johnson主導なので、
いくらPatrick Adamsが制作陣営に加わっているとはいえ、
この曲なり、Shades Of LoveにPatrick Adamsの名前を持ち出すのはいかがなものかと思う。

さて、このShades Of Loveが、Lonnie Johnson主導の「プロジェクト」的グループであるから、
Vocalistは、その都度Lonnie JohnsonがHook Upしていたようで、実は12"ごとにVocalistが違う。
この曲のVoacalがMeli'sa Morganだというのは正解ではあるが、
Shades Of Love = Meli'sa Morganではないし、
Meli'sa MorganはShades Of Loveに「在籍していた」ワケでもないのだ。

現に、この盤がリリースされた'82年は、彼女にとっての大当たり年だったハズで、
'82年のKleeerのAlbumにも参加し、https://www.discogs.com/release/703657 
何よりもHigh FashionのVocalに抜擢されて"Feelin' Lucky"が'82年にリリースされている。
つまり、'82年当時、High Fashionの「メンバー」になるまでの彼女は、
フリーランスのセッションVocalistだったと認識すべきだろう。

ここまでの話をひっくるめて考えると、
この盤のプライシングの「相場」が、思いっきり「盛られた」情報により、
過大評価された結果に基づいている事が明らかだ。
Groovaholiksは、この盤をオススメする際に、
Meli'sa Morganの名前も、Patrick Adamasの名前も重要視せず、
単に、'82年のDisco Boogieモノとして、その出来栄えを示す「絶対価値」と、
同時期の同タイプの盤との比較による「相対価値」と、
さほど入手には困らないよという需給関係を鑑みた「希少価値」の、
全てのバランスを考えてプライシングを決定した。

なんだかんだ言ったって、キライじゃない、いやいや、好きな部類に入る盤だからこそ、
ウチ以上に、この盤に対する認識をキチンと持っているような、
「狂った」(笑)レコ屋さんはそんなに多くは無いと思うよ、マジで・・。

【仕様はDiscogsでチェック】
https://www.discogs.com/release/628059

【音はYouTubeでチェック】
https://www.youtube.com/watch?v=tmSutg8JUNk